ブログ風日記 

    たいけんどう にはまって

         安達峰一郎博士DXプロジェクト

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    偶然の出来事(2024.10)

    友人の勧めで山辺町にある安達峰一郎博士の生家に行くことになった。

    googleマップで付近のストリートビューを見ながら建物付近の様子を頭に入れて車で行くことになった。愛用の地図アプリMAPS.MEの案内でなんとかたどり着いた。
    MAPS.MEはオフラインで利用でき、遠出の場合は災害時対応のためいつも利用している。最短経路の案内だったが、建物の裏側の駐車場からの入場だった。確かに数十メートルは近くなったが・・・。
    事前予約をしていたので、事務長さんから生家の鍵を開けていただき内部の案内もしていただいた。僕の幼少期の再現のような風景だった。
    高さ三十センチほどの敷居、土鍋と石臼(ソバの実をすりつぶす)、大きな素焼きの水瓶、などなど・・・。
    靴を脱いで土間(土の床)から書斎に上がるとすぐ正面右手に寺子屋風の様子を再現した對賢堂(たいけんどう)があった。

    おさな顔の残る数人の子どもたちの像の前に先生に模した人の像があり、その後ろにかなり古びた木製の作り付けのような書棚があった。
    縦5段、横6段ほどあり、当時の子どもたちが学んでいたと思われる本もならべてあった。
    保存のために照明が暗かったが、よく見ると古書でなく古典籍だった。
    棚の上には紐綴じの江戸時代の本物の「史記」がおいてあった。周りを見ると、あるある、「論語」、「中庸」、「孟子」、・・・。

    「えー、こんなの読んでいたのか・・・」

    「手に取って見ていいですか」

    「どうぞ」

    と事務長さんから二つ返事。恐る恐る手に取りページをめくると、

    「おー、本物」

    感動した瞬間だった。

    「痛みが激しいようですが」

    「そうなんです。江戸時代からのものですから」

    「えー。こんな貴重な本。痛まないようにデジタル化するなどして、本物はガラス展示にしては・・・」

    「そうなんです。でも・・・」

    「よろしかったら、スキャンしてデジタル化してもいいですが」

    と思わずいってしまった。

    いつもの思い付きのおせっかいという悪いくせが出てしまった。
    まさか生きているうちに本物を手にすることができるとは・・・。
    夕刻の日差しを受けた生家道路側のナナカマドに似た真っ赤な木の実がとてもきれいだった。

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    コラム01
     Q:私のような初心者でもこのようなホームページは作成できますか?

    (次回) 2「蔵書スキャンの申し出」

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